シグマト・2/沖縄国際洋蘭博覧会 2011

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Paph. Hamana Wave 'No1'

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Paph. Hamana Wave 'No2'
(Maudiae x Joanne's Wine)
同品種の別個体。 Joanne's Wine = Vintner's Treasure x Maudiae なので、この品種は Maudiae の戻し交配になります。登録は ちょうど二十年前の 1991年。 確かに最新交配に比べると花は小ぶりながら、ドーサルの鮮明なラインは現在でも存在感がありました。

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Paph. U/R (Shadow Dancer x Hsinying Raisin)
Shadow Dancer = Laser x Voodoo Magic
Hsinying Raisin = Raisin Eyes x Ruby Leopard

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Paph. U/R {superbiens x (Cocoa Cherry - Hsinying Ruma)} 'Naoko'
Hsinying Ruma = Pulsar x Voodoo Magic

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Paph. Hsinying Blast
(Impulse x Hsinying Maru)
Impulse = Incantation x Pulsar

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Paph. Foolish Heart 'Ching Hua'
(Hsinying Maru x Hsinying Web)
母木の Hsinying Maru = Ruby Mist x Macabre、花粉親の Hsinying Web = Pulsar x Cyberspace。 パフィオの中では割と世代が進んでいるように見られるシグマト、しかし実際に交配に用いられている品種は、思った以上に限られています。上の四品種も祖先を辿ると、すぐに Pulsar や Voodoo Magic など共通の品種が出てきました。確かに花のサイズやペタル幅こそ格段に大きくなったものの、現在の花色のバラエティーを多様と見るか、乏しいと見るか。 冒頭の Hamana Wave を含めて上の五つの人気投票を行った場合、画像からはサイズが伝わらないので、あるいは Hamana Wave が断トツ人気になるかもしれませんね? 私自身も見比べているうちに、果たして二十年前の品種は「古い」花なのか、わからなくなってきました。かと言って、シグマトは単に原種に回帰するだけでは無いと思いつつ、今後の展開に関しては何か別の要素を加えないと息詰まる・・・かもしれません。 そんな自問自答の中、下の品種は今後の道標になるでしょうか。

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Paph. H. Ballantine 'Duck'
(fairrieanum x purpuratum)

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Paph. U/R (Orchilla x Goultenianum) 'Dark Moon'
凄っごい良い花だと思いませんか!?

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Paph. Hsinying Pepperbell
(Janet Kunkle x Todd Clark)
Janet Kunkle = Memoria Allegria Gatierrez x Maudiae
Memoria Allegria Gatierrez = Makuli x superbiens

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Paph. Iko Iko '0710'
(Red Czar x charlesworthii)
Red Czar = Pulsar x Red Glory

シグマトに加える別の要素として、上の四つの品種に含まれる fairrieanum、整形花、そして charlesworthii は、それぞれが面白い存在であり、シグマトの今後の発展型になる可能性を秘めていると思います。昨年、別の蘭展では Paph. Hsinying Ruby Fair (fairrieanum x Ruby Leopard )と言う品種が入賞していますし、ビニカラーと charlesworthii の組み合わせも近年入賞しています。また、Hsinying Pepperbell は おそらくシグマトのグリーン花とグリーン整形花の組み合わせ、つまり (Orchilla x Goultenianum) のような整形ビニとは真逆の交配の開花例と言えるでしょう。 完成型では無く、これが始まり。 将来、上の品種が「シグマトを大きく変えた銘花」と謳われる可能性は充分にあります。

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